今年は元旦から大きな地震が北陸地方を襲い、大変な思いでおられる方々が大勢いらっしゃる一方で、自分は何不自由なくぬくぬくと生活していて良いものかと考えさせられております。
いつ自分の番になるかもしれませんので、こういうことが起こった時を機に、防災と非常時の備蓄など、しっかり見直さなければなりませんね。
昨年の本院の災難といえば、前回書きましたように、医療機器がとことん壊れていったことにあります。幸いにも融資を受けることができましたので、一斉に新しいものに買い替え、心機一転、気持ちをしっかり切り替えて頑張っていきたいと考えております。
とは言え、現在、動物病院業界は大変な時期に直面しております。
犬の飼育頭数の減少が止まらないんです。
ペットフード協会のデータから、犬の飼育頭数がピークであった2008年に比べ、2022年では46%も減少しているという現実があります。
本院でも、飼育されている犬の高齢化が進み、たくさんの子たちが亡くなっております。また、ペットショップで売られている子たちの値段が急騰しており、新しく買ってこられる方が少なくなりました。本当に来院する犬が少なくなった印象があります。
一方猫が増えていると言われますが、実は先ほどの統計では19%減少しているそうです。
この様なことから、大きな借金をしたにもかかわらず、先行きが見えないという恐怖に苛まれているのが現状です。
このような貧乏病院ですが、余分な薬を出したり、予約でつなげて来院回数を増やしたりするような姑息な手を使わず、粛々と真面目に(不機嫌な時があるかもしれませんが)頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。